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023.2.26NGW ネヘミヤ記 2 章 20 節『神様の働きを神様御自身が成し遂げてくださる』

「天にいます神、御自ら、わたしたちに、この工事を成功させてくださる。その僕であるわたしたちは立ち上がって町を再建する。」


牧師 松矢龍造


皆さんは、神様の働きを、神様御自身が成し遂げてくださったことを見たことがありますか。私にはあります。その一つは、この新会堂が建てられたことです。この地に建てられているこの教会堂は、完成してから 30 年の年月が流れました。そして返済が、ようやく終わりました。さらに、この会堂を維持して、他のところに新しく教育館を建てるビジョンもあります。

かつて 30 年前に、この新会堂が建てられるまで、何年もの準備期間がありました。毎月、新会堂・建設祈祷会がなされ、旧約聖書の神殿を再建することが記されたエズラ記、またエルサレムの城壁を再建するネヘミヤ記を、連続で解き明かしながら、祈り続けました。

幾度も困難に直面しながら、人間の思いを、はるかに超えて、この新会堂が、神様によって建てられました。そのことは、今日の御言葉であるネヘミヤ記の御言葉に、多いに重ねられます。困難さの一つは、新会堂を立てずに、旧会堂のままでよいという人たちがいました。そこで、思いを一つにして、新会堂求めることが出来るようになることが先ず必要でした。

二つ目に、新会堂の大きさ・規模に対して、資金のめどは半分くらいしかありませんでした。そこで、資金の規模から言えば、半分くらいにすべきだと言う意見もあれば、信仰によって、願っている倍の規模にすべきだという意見もありました。その中で、神様が不思議なことをしてくださいました。

三つ目に、横浜銀行から、お金を借りることが、困難になることが起きました。これらの中で、当初、私たち人間が考える工事の開始が一年以上も伸びてしまいました。開始する前に、幼児園の保育をする一時的な場所として、牧師館を最初に建てることになりました。そして木下工務店と、青木工務店という二つの会社から、牧師館を建てる見積もりを取りました。

すると青木工務店の方から、わたしたちはもっと大きな建物が専門ですから、木下工務店の方が、望まれている牧師館の規模を得意としていますから、建築をお譲りしますと言われたのです。そして牧師館の建設だけが、先行して行われました。

けれど、新会堂の建設のめどが立たず、時間だけが過ぎて行きました。そんな中で、今日の御言葉を特に信じて、祈祷会が毎月行われて行きました。「天にいます神、御自ら、わたしたちに、この工事を成功させてくださる。その僕であるわたしたちは立ち上がって町を再建する。」

今日の御言葉に出てきますネヘミヤさんは、ペルシアの王アルタクセルクセス王に信頼されていた献酌官であり、イスラエル人でした。そしてイスラエルの民が不信仰を続け て、神様によって裁かれ、バビロンに捕虜として連れて来られたイスラエルの民の子孫の一人です。

ペルシアの王がクロスになって、バビロン帝国を滅ぼすと、ペルシアの王は、イスラエルの民が、エルサレムに帰って、神殿を建て直してよいと許可します。ところが、神殿が再建されても、エルサレムの町の城壁は、破壊されたままでした。このままでは、エルサレムの外にいる敵に、城壁がありませんから、簡単に攻め滅ぼされてしまいます。古代では、城壁が完成してこそ、都が完成したと見られました。

それで、ネヘミヤさんは、エルサレムの都の城壁が完成していないので、創造主なる神様にして、救い主なる神様に祈りました。すると主なる神様は、ペルシアの王であるアルタクセルクセス王の心を動かし、献酌官であったネヘミヤさんが、一時エルサレムの城壁を再建するために行くことを許してくれました。

ネヘミヤさんは、エルサレムに行き、城壁の壊れ具合を先ず全て調べました。神様か ら、志を与えて頂いていましたから、城壁の再建に、神様の時だと確信して工事を始めました。すると、周辺に住んでいる外国の人々が、協力を装いながら、妨害してきました。

それで、ネヘミヤさんは、イスラエルの人々を、二つのグループに分けました。一方 は、城壁を再建する人々。もう一方の人々は、敵が攻めてくることを監視して、攻めてきたら対抗する人々でした。それも交代制にしました。

この新会堂の話に戻りますが、牧師館を建てたのは、木下工務店ですが、その時、合い見積もりをしてくださった青木工務店の社長さんが、ある時、その後、新会堂建設は進んでいますかと、聞いてこられたのです。なんとその青木公務店の社長さんは、子どもの 頃、姉妹教会である高座教会の教会学校に行っていた人でした。

この青木工務店では、年に一度、利益を考えず、度外視して、良い建物を建てるという社の方針がありました。私たちが当初計画していた年は、青木工務店が、自社の建物を建てる為に、利益を度外視して建てることは、他にできませんでした。そして自社の建物が完成した次の年、利益を考えず建てる建物を探していました。

すると牧師館の建設の時に、出会いがあった希望が丘教会の新会堂がまだ工事が始まっていないことを知りました。そして利益を考えずに、建てましょうと言ってくださったのです。昨年なら、バブルが弾けておらず、工事費や材料費が高かったのですが、次の年になりますと 1 億円下がりました。加えて、青木工務店が、利益を考えないで建てて下るというので、もう一億円、費用がさらに下がりました。

これによって、希望の大きさの新会堂が、めどが立つ資金で建てられることになったの

です。さらにおまけで、この礼拝堂の床は、当初は、ホールと同じP タイルの予定でしたが、工務店のご厚意で、カリンという硬い木によって、床を敷いてくださいました。礼拝堂の入り口も、合わせて、カリン材の扉にしてくださり、ガラスの部分には、十字架までデザインしてくださったのです。

まさに、天にいます神様自ら、神様の御心として、新会堂を、ご摂理の恵みの中で、建ててくださったのです。同じように、神様は、ネヘミヤとイスラエルの民の祈りに応え て、神様の為の働きを、神様ご自身が成し遂げてくださって、エルサレムの城壁の再建が完成しました。

ネヘミヤさんの姿から、私たちが学ぶことが、いくつもあります。第一に、この工事 は、信仰に基づいたものであり、天の神様によって成功すると信じて断言しました。第二に、ネヘミヤさんの、真の神様に対する信頼と共に、神様の業を純粋に行いたいという熱意を見ます。第三に、正しいと思っていることを批判されたりしても、そのままやり返したり、落ち込んではならず、その気持ちを、神様に、そのまま打ち明けて話しました。第四に、主が共にいてくださるという約束を忘れてはならないこと。第五に、ネヘミヤさんは、敵に対する復讐の祈りではなく、主の裁きが行われることを祈り、主に委ねました。第六に、主の御心に、思いを集中して取り組み続けました。第七に、工事を進めながら も、苦しんでいる人々を助けたり、貧しい人たちを助けたりしました。

私たちも、神様の為の働きを、神様御自身が成し遂げてくださると信じて、主から委ねられている部分を、しっかりと、ご聖霊によって、果たして行きませんか。お祈り致します。


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