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2021.10.24サムエル記上16 章7 節『神様は心をごらんになる』

  • 執筆者の写真: CPC K
    CPC K
  • 2021年11月1日
  • 読了時間: 5分

NGW礼拝

「しかし、主はサムエルに言われた。『容姿や背の高さに目を向けるな。わたしは彼を退け

る。人間が見るようには見ない。人は目に映ることを見るが、主は心によって見る。』」


牧師 松矢龍造


皆さんは、朝起きて、この礼拝に参加する為に、どんな準備しましたか。顔を洗い、鏡を見て髪の毛などを整え、着る物を選んで、朝ご飯を食べて、靴を選んで履いて、ここに来られたのではないでしょうか。私たちは、顔や身なりの為に、努力する時間が多いです。しかし心の態度を良くする為には、どのように努力する時間を取っているでしょうか。

さらに私たちは、人を見る時、どのようなことで、この人はどんな人かなと判断するでしょうか。着ている物、履いている靴、顔や外見など、目に見えるものだけで判断しやすいのではないでしょうか。しかし創造主なる神様は、私たちの、うわべではなく、心をいつもご覧になっておられます。私たちの心は、今どのようでしょうか。

イスラエルの初代の王様は、ベニヤミン族のサウルという人でした。この人は、選ばれた

時、民のだれよりも肩から上の分だけ背が高く、見た目が美しい勇敢な若者であったと言わ

れています。ところが、いざ王になると、傲慢となり、主なる神から命じられることを何度

も従わない、不従順なことを繰り返すようになりました。そして神様から王として治めるこ

とから退けられてしまいました。

それで主なる神様は、預言者サムエルを、次の王になる人のところに遣わしました。そして王となるしるしである、オリーブの油を、頭に注ぎなさいと命じました。当時、王や預言者や祭司に選ばれた人には、頭からオリーブ油が注がれるという儀式がなされました。

主が預言者サムエルを遣わされた場所は、ベツレヘムのエッセイというユダ族の人の家でした。主は、預言者サムエルさんに、サウル王に疑われない為に、ベツレヘムには神様にいけにえを捧げる為にと伝えるように言われ、その通りにしました。

サムエルさんは、ベツレヘムに到着すると、エッセイさんと息子たちに、身をきよめて、いけにえの会食に来てくださいと招きました。彼らがやって来ると、サムエルさんは、長男の人に目を留めました。それは容姿がよく背が高いのを見たからです。前の王とされたサウルは、背が高くハンサムだったので、サムエルさんは、見栄えのよい人物を、次の王として探していたのかもしれません。

ところが主は預言者サムエルさんに言いました。「容姿や背の高さに目を向けてはならない。わたしは彼を退ける。人間が見るようには見ない。人は目に映ることを見るが、主は心

によって見る」と言われました。

私達人間には、思いもよらない人物が神様の選びに預かることがあります。私は17 歳の時のクリスマスにイエス様を信じる恵みに預かり、18 歳の時に、牧師なるようにと最初の召しを受けました。当時同級生がもう二人教会にいました。三人の中で、他の二人は教会の中で活躍していました。そして一番私が、期待されていませんでした。ところが現在、私だけが牧師をしています。実に不思議な選びです。

父親であるエッサイさんには、8 人の息子たちがいました。いけにえの会食の席に行っていたのは、そのうちの7 人の息子たちだけでした。八人目の息子であるダビデさんは、どちらかと言うと、末っ子であり、お父さんから軽んじられていて、当時で言えば、羊飼いをするのは、軽んじられている人がする仕事でした。兄弟たちも、一番末のダビデさんを軽んじていました。

主は7 人の息子とも、選んでいないとサムエルに言われました。そこでサムエルさんは、エッサイさんに、他に息子さんはいませんかと尋ねました。すると父親であるエッサイさんは、「末の子が残っていますが、今、羊の番をしています」と言いました。

父親であるエッサイさんは人をやって、その子を連れてこさせました。サムエルさんが、末の子であるダビデさんを見ると、血色が良く、目は美しく、姿も立派でした。目が美しいとありました。心の心情が目に表れます。イエス様は、目のことで次のように言われています。マタイによる福音書6 章22 節23 節「体のともし火は目である。目が澄んでいれば、あなたの全身が明るいが、濁っていれば、全身が暗い。だから、あなたの中にある光が消えれ

ば、その暗さはどれほどであろう。」

主はサムエルさんに言われました。「立って、彼に油を注ぎなさい。これがその人だ。」サ

ムエルさんは、油の入った角を取り出して、ダビデさんの頭に、油を注ぎました。すると神

様の霊の賜物が、激しくダビデさんの上に降るようになりました。

ダビデさんは、後に戦にも優れ、体格もよく、何にもまして主なる神様が共におられる、たぐいまれなる人物であることが、他の人々に知られるようになります。ダビデさんは、小さい頃から、王になる備えがなされていました。羊の番をしながら、神様に祈り、竪琴で讃美をする人でした。また羊を襲うとする野獣が表れると、神様に祈りながら、石投げ石で野獣を退けていました。

そしてダビデさんには、御聖霊が激しく降るようになっていましたが、王位から退けられたサルウさんからは、主の霊が離れ去り、空っぽになった心に、悪い霊が住み着くようになりました。するとダビデさんが、サウルさんの所に呼ばれました。ダビデさんが、神様に祈りながら竪琴を奏でると、

サウルさんは心が安まって、気分がよくなり、悪霊が離れるからでした。

サウルさんは、この時、まだダビデさんが、次の王になるとは知っていませんでした。ダビデは、サウル王の近くで、色々なことを見聞きし、やがて王となる準備の期間となるように、主がご摂理によって備えておられました。

選ばれて見ると、なるほど主なる神様の知恵と知識の深いことを知って、神様を崇めるよ

うになります。ローマの信徒への手紙11 章33 節と36 節「ああ、神の富と知恵と知識のなんと深いことか。だれが、神の定めを究め尽くし、神の道を理解し尽くせよう。」「すべての

ものは、神から出て、神によって保たれ、神に向かっているのです。栄光が神に永遠にあり

ますように、アーメン。」

私たちは、外見も大切ですが、内面と信仰を整えることは、もっと大切です。人は目に映ることを見ますが、主は常に心を見ておられます。動機が純粋か、主の栄光の為なのか、神様と人への愛からなのか。いつも、ご聖霊様の助けの中で、祈りと御言葉と讃美の中で整えられ、主の御心に聴き従う信仰の歩みを備えるようしてゆきませんか。お祈り致します。

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