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2021.8.8『先週の講壇』ヨハネの黙示録18 章1~13 節「悪の勢力が倒れる」

牧師 松矢龍造


現在の日本の8月は、戦争と平和について深く考え祈る月です。今年も希望が丘教会は8月

6日、9日、15 日に平和の鐘を鳴らして、祈りの時を持ちます。大バビロンと言われる反キリストの勢力があります。かつての悪の勢力であったのは、バビロン帝国であり、ローマ帝国でもありました。そして中世の腐敗した教会であり、第二次世界大戦時のナチス・ドイツ帝国であり、大日本帝国でもありました。そしてこれからも興るでしょう悪の勢力である大バビロンも、神様の時に倒れます。その勢力の中に身をおいていてはなりません。その勢力から離れ去り、罪に加わったり、巻き込まれたりしないように十分な注意が必要です。

大バビロンが、人々を虜にし、惑わしたものが、不品行と富と自分の名声によるものです。

それは私たちにとって大きな警告です。そして自分だけでなく、隣人にも警告し、証しすることが大切です。ここでの、ぶどう酒は、ローマの権威が民衆を引き付け、またローマが世界を支配するために使った権威の魅力を象徴しています。ぶどう酒の飲みすぎで中毒となり、的確な判断力を失うように、民衆は、ローマの軍事力と富に翻弄されました。かつての不品行と富と名声に対して、死病と悲しみと飢えが彼女を襲います。彼女を裁く主なる神様は、力ある主だからです。

ローマ人は、占領した多くの土地から人々を連行し奴隷にしました。AD1 世紀後半にはロー

マの人口の約半分を奴隷が占めていたと言われています。奴隷のあとに、人間とあります。この時の人間とは、ローマの指導者たちや民衆の娯楽として、闘技場で戦い死ぬように決められた人々を指します。この人間の中には、迫害によって捕まえられたキリスト者たちも含まれます。そして悪い商人は不義と協力します。けれど私たちは、そんな奴隷や人間を商売とすることはないと思いますが、他の商品のリストの中で、自分の家にあるものがないでしょうか。もしあるなら、それらは何の為にあるのでしょうか。クリスチャンは、不正なお金や地位、贅沢や誘惑と、関りを持たないようにと警告されています。私たちは、奉仕、寄付、自己犠牲、従順、真理に従って生きることです。そして委ねられた財産や賜物を、他者や隣人を助けるために用い、神の国を発展させることです。日々御言葉と祈りと御聖霊に触れていないと、キリストの価値観より、世の魅惑が心を占めるようになってゆきます。

世の誘惑と快楽には、魅力的な味わいがあると悪魔はうそをついて誘います。しかしそれに

乗るなら、やがて死病と悲しみと飢えと滅びとなります。主に従う道には、魂の喜びがあり、神様だけが与えることが出来る暖かい保護と深い慰めと、永遠の命と真の喜びがあります。世の誘惑と快楽による喜びから立ち去り、真の主にある喜びを求めてゆきませんか。

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