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2021.9.26 箴言28 章20 節『神様と人に忠実に仕える者への祝福』

  • 執筆者の写真: CPC K
    CPC K
  • 2021年9月23日
  • 読了時間: 6分

牧師 松矢龍造


16 世紀に、イギリスからアメリカへと、メイフラワー号という船に乗って移住した清教

徒・ピューリタンたちがいました。この清教徒たちのことわざに、「神様は副詞を愛され

る」というものがあります。副詞とは、動詞・何かを行うということを、修飾する文法の

言葉です。ただ行ったというのではなく、どのように行ったかという副詞を愛されるとい

うものです。何か行動しても、愛を込めず、いやいやながら行うことも出来ますが、神様

と人を愛して、愛を込めて行うことも出来ます。神様は、愛を込めて行うと言う副詞を愛

されるお方です。

神様は、良い結果になったことよりも、どのようになしたか。神様のみこころ忠実であったか。すなわち神様が気になさることは、結果よりも、私たちの生きる姿勢だといこうことを、このことわざは教えています。

たとえ結果がついてこなくても、その結果に至る過程において、不正なく、愛を込めて、忠実になしたかを、神様は評価されるということです。たとえ結果的に富むことになっても、不正をしたり、愛がなかったり、不忠実なことを通して富を得たなら、それは創造主なる神様の目には、喜ばしいことではありません。神様は、うまくいったという成功より、神様の御心に、忠実な人を祝福されます。

旧約時代に、モアブ人であったルツさんという女の人がいました。このルツさんは、最初にイスラエルの隣の国であるモアブという地に住んでいたのですが、ユダヤのベツレヘムに移り住み、ボアズというユダヤ人の人と再婚します。そして生まれた子は、ダビデ様の先祖となり、そして後に誕生するイエス様の先祖ともなりました。

どうしてユダヤ人でないルツさんが、このような祝福を神様から与えられたのでしょうか。その理由を聖書は、神様と人に対して、忠実に仕えたことによって、神様から祝福を受けたと言っています。

それでは、ルツさんは、どのようにして、神様と人々に対して、忠実に仕えたのでしょうか。ルツさんの最初の結婚は、モアブ人のキルヨンさんという人でした。このキルヨンさんの父親はエリメレクさんであり、母親はナオミさんで、両親ともベツレヘムに住んでいたユダヤ人でした。そしてお兄さんは、マフロンさんと言いました。

飢饉が起きた時、父親と母親のナオミさんは、二人息子を連れて、ベツレヘムから、モアブ後に移住しました。本当は、創造主なる神様に祈らずに、また許可を得たりせずに、イスラエルの地から外国に移り住むことは、神様の御心ではありませんでした。

モアブの地に移り、息子のマフロンさんは、オルパというモアブ人の女性と結婚しました。そしてもう一人の息子さんであるキルヨンさんも、モアブ人の女性であるルツさんと結婚しました。しばらくして、父親のエリメレクさんが、天に召されて、後に二人の息子たちも、死んでしまいました。

残されたのは、夫であった人の、お母さんのナオミさんと、息子たちが結婚したオルパさんとルツさんだけになりました。夫だった人のお母さんのナオミさんは、故郷のベツレヘムに帰ることに決め、二人息子の妻であったオルパさんとルツさんに、それぞれ生まれたモアブ人の実家に戻るように勧めました。

オルパさんも、ルツさんも、義理のお母さんであるナオミさんが、独りぼっちになってしまうことを思って、一緒にベツレヘムについてゆきますと言いました。けれどナオミさんは、異国のイスラエル人は、モアブの人を嫌っているから、いいことはありませんから、モアブ人の実家に戻りなさいと強く勧めました。

それでオルパさんは、モアブ人の実家に帰ることにしました。しかしルツさんだけは違いました。それはナオミさんが、話してくれたイスラエルの神様は、創造主なる神様であり、唯一の神様だということを、ルツさんは信じるようになっていたからです。それで唯一の創造主なる神様を信じていない、モアブ人の実家に戻るよりも、この神様を信じているユダヤ人のところに行くことを決意しました。

さらにこの神様を信じている義理のお母さんが独りぼっちになるので、そのお世話をすることを決めました。それは、住み慣れたモアブ人の地を後にして、故郷にいる家族や親族から離れて、知らない異国の地に行くことを意味していました。まさにルツさんは、神様とナオミさんに忠実に仕える人でした。

ナオミさんとルツさんが、旅をしてモアブの地からベツレヘムの地に着きました。けれど仕事も食べ物もありません。そこで落穂拾いに行くことにしました。イスラエルには、麦の畑の収穫の時に、わざと麦の粒を、困った人たちのために、落として役と言う、神様からの律法がありました。

ルツさんの仕事は、身分の低い人がする仕事である落穂ひろいでしたが、それを進んで、忠実に行いました。とても骨の折れる大変な重労働でしたが、神様と人に忠実に仕える思いで、こつこつと落穂ひろいをしました。

するとたまたま落穂拾いをした畑は、夫だった人の母親であるナオミさんの親戚で、ボアズさんという裕福な家の畑でした。このボアズさんは、麦の畑の収穫の見学に来ていました。そこでルツさんと出会いました。このボアズさんの母親であるラハブさんは、不思議なことに、ユダヤ人ではないカナン人でしたが、ユダヤ人と同じく、創造主なる神様を信じる人でした。

ですから創造主なる神様を信じるようになっていた、ユダヤ人でないルツさんが、独りぼっちになっていた義理のお母さんのお世話をしたり、忠実に落穂ひろいをしたりしているルツさんのことを、とても好意的に見ていました。

ボアズさんも、心から創造主なる神様を信じており、故郷であるモアブの地を後にして、創造主なる神様を信じているユダヤ人の地に来たルツさんのことを、神様の翼の下に避けどころを見い出した、ボアズさんの母親であるラハブさんと同じだと思ったことでしょう。それでボアズさんは、ルツさんのことを大切にするように、使いの人達に命じておきました。そしてわざと多めの麦を、持って帰れるようにしました。ルツさんは、ナオミさんのところに帰って、今日のボアズさんの畑で落穂ひろいをしたこと。そしてボアズさんが、親切にして下さったことを報告しました。するとナオミさんは、ボアズさんがまだ結婚していない人だから、ルツさんに、ボアズさんと結婚することを勧めました。

ルツさんは、親切にして頂いたボアズさんの信仰と人柄を尊敬していましたから、ナオミさんの勧めに従いました。するとボアズさんは、正式な手続きを踏んで、ルツさんと結婚したいとベツレヘムの長老さんたちに伝えました。

そして落穂ひろいをしていたルツさんとナオミさんは、ボアズさんという裕福な人と結婚したことによって、豊かな生活となり、神様を敬い、子どもも与えられ、その子は、ダビデ王様の先祖となり、そして救い主イエス様の先祖となるという、大きな祝福を得ました。

それは、創造主なる神様を信じ、救い主なる神様の翼の下に逃れ、そして忠実に神様と人に仕えた結果でした。私たちも、ボアズさんのような主イエス様を信じて、このお方の御心に従い、神様と隣人に、御聖霊なる神様に祈って力を頂いて、忠実に仕えて行く歩みとなりませんか。お祈り致します。

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