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2022.10.23NGWエフェソの信徒への手紙 4 章 1 節『神様は働き人を召し、ご自身の働きを継続させる』

  • 執筆者の写真: CPC K
    CPC K
  • 2022年10月29日
  • 読了時間: 5分

「神から招かれたのですから、その招きにふさわしく歩みなさい。」


牧師 松矢龍造


皆さんは、何かの役割や働きを、受け継いだことがありますか。小学生なら、たとえば動物の飼育係りを受け継いだとか、生徒会の役員を受け継いだとか。大人でしたら、誰かの働きを受け継いだことがあるのではないでしょうか。

私は希望が丘教会の牧師として、前の牧師から引き継いで、この教会の牧師をさせていただいています。それは単に、人間から人間に受け継いだというよりも、神様から牧師として、その働きに召され、神様の働きを継続させて頂いています。

けれど、神様から牧師の働きの為に召し出された時、本当に牧師の仕事をやっていけるだろうか。また教会の働きを受け継いだ時、本当に、前の牧師のように、働きをしてゆけるだろうかと不安になりました。

今日の御言葉は、神様が、預言者エリヤさんの働きを、エリシャさんに受け継がせるところです。預言者エリヤさんは、ある時、神様から、エリシャさんに、任命の油を注ぎ、あなたに代わる預言者とせよと言われました。そこで、牛を使って畑を耕していたエリシャさんの所に行きました。

そして預言者という働きをしている象徴として来ている外套を、エリシャさんに投げかけました。それは、主の預言者となるために、ついてきなさいという合図でした。エリシャさんは、お父さんとお母さんに、別れの挨拶をして、預言者エリヤさんの後に従いました。

私の場合は、父と母に、牧師となりますと言うと、最初は反対されました。でも、牧師を養成する神学校の卒業式の時に二人とも来てくれました。

かつて神様は、モーセさんの働きを、ヨシュアさんに、受け継がせた時がありました。その場所の近くで、今度は、神様は、預言者エリヤさんの働きを、エリシャさんに受け継がせました。

エリヤさんは、エリシャさんを、ベテルとエリコにいる、預言者学校にいた人たちに、引き合わせました。そして神様は、ヨルダン川で、エリヤさんの預言者の働きをエリシャさんに受け継がせることを示されました。

主が嵐を起こして、エリヤさんを、天に上げられる時が来ました。かつて肉体の死を経ることなく、天に上げられた人がいました。その名はエノクという人で、神様と共に 300 年間歩んで、神様がとられたので、天にそのまま上げられました。

エリシャさんは、エリヤさんに言いました。「主は生きておられ、あなた自身も生きておられます。わたしは、あなたを離れません。」エリヤさんが、外套を脱いで丸めて、ヨルダンの川の水を打つと、水が左右に分かれたので、エリヤさんとエリシャさんは、乾いた川の底を歩いて渡りました。

エリシャさんは、「あなたの霊の二つの分を、わたしに受け継がせてください」と言いました。昔、イスラエルでは、父の財産を受け継ぐとき、受け継ぐ子は、他の兄弟の二倍の相続を受けました。エリシャさんは、エリヤさんから預言者の働きを受け継ぐのを自覚していましたが、エリヤさんと同じような働きが出来るだろうかと不安の中で、二倍の霊的な力を求めました。

二人が話しながら歩き続けていると、天から火の戦車が、火の馬に引かれて現れました。そしてエリヤさんは、嵐の中を、その火の戦車に乗って、天に上ってゆきました。当時、馬に引かせる戦車は、戦いに使われ、当時は最も早く、物を運搬する方法でした。そして火と嵐は、神様の臨在を示しています。

すると天から、エリヤさんの着ていた外套が落ちて来たので、エリシャさんは、それを拾いました。それはエリヤさんの預言者として働きと力を、エリシャさんが受け継いだことを表しています。エリシャさんは、かつてエリヤさんがしたように、外套を取って、それでヨルダン川の水を打つと、同じように、水が左右に分かれて、乾いた川の底を渡ることが出来ました。

かつてモーセさんが、天に召された時、モーセさんを探しましたが、見つかりませんでした。本来、主が隠されたものを、人が捜し出そうとしてはなりません。預言者学校の仲間が、エリヤ先生を捜しに行ってはならないという言葉を無視して捜しました。しかし 50 人が三日間捜しても、エリヤさんを見つけることが出来ませんでした。天にそのまま上げられたのですから、地上で見つかるはずがありません。

神様は、働き人を召し出され、そして御自身の働きを継続させるために、次の人に受け継がせます。イエス様は、弟子たちを、召し出され、そして神様は、弟子たちの働きを、次の世代の人達に受け継がせました。私も、将来、いつか次の牧師に、この教会の働きを受け継がせる時がきます。皆さんも、それぞれ、受け継ぎ、また受け継がせる時が来ます。

かつて、使徒パウロさんも、その働きを、テモテさんたちに受け継がせました。テモテさんは、身体が弱く、パウロ先生から受け継いだ働きを、よく受け継いで出来るだろうか、不安でした。すると使徒パウロさんは、テモテを励ました。「神様は、おくびょうの霊ではなく、力と愛とつつしみの霊を、わたしたちにくださったのです。」神様が、私達を召し出されたなら、神様が責任をとってくださいます。その働きの為に、必要なものは、全て備えてくださいます。

私は、牧師の働きを初めてさせて頂いて 39 年目、希望が丘教会での働きは、34 年目となっています。不安で始めた私にも、神様は、必要なものを、全て備えてくだいました。

皆さんも、主から様々な働きに召されています。主は、ご自身の働きを継続させる為に皆さんを用いられます。神様のから召しに従って受け継いでゆきませんか。そして神様の時に、次の世代に、受け継がせていきませんか。お祈り致します。


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