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2022.11.27NGW イザヤ書9章5節『救い主誕生の預言』

「ひとりのみどりごが、わたしたちのために生まれた。ひとりの男の子がわたしたちに与え

られた。権威が彼の肩にある。その名は、『驚くべき指導者、力ある神、永遠の父、平和

の君』と唱えられる。」


牧師 松矢龍造


救い主の誕生は、人間が考えた、作り話ではありません。何千年も前から、創造主なる神

様が、預言の言葉として、人類に与えられていたことです。もし人間が作り出した話なら、

嘘があったり、実現しなかったりすることがあります。しかし、神様の言葉として語られた

なら、必ず実現します。


救い主の誕生は、ダビデ王と、特に関係が深いです。救い主が誕生する場所は、ユダヤの

ベツレヘムです。それはダビデ王が、誕生した場所でもありました。ベツレヘムは、エルサ

レムの南8㎞ほどにあります、小さな村です。以前イスラエルに研修に行った際に、広い草

原に、羊が飼われている場所でした。

そこに現在では、救い主がお生まれになった場所として、生誕教会が建てられています。

そして救い主が誕生して置かれた家畜小屋の飼い葉桶の場所には、星印がついて、この場所

でしたと確認することが出来ます。その星の真ん中には、手を入れて祈ることが出来るよう

になっています。私も、その星の真ん中にあります穴に、手を入れて、救い主の誕生を感謝

します。そして、この救い主を信じて、一人でも多くの人達が、救われますようにと祈りま

した。


さきほどお読みました、旧約聖書のイザヤ書が記された時代は、イスラエルの北側である

ガリラヤ地方は、アッシリア帝国によって滅ぼされ、暗黒の地のようになっていました。現

在ロシアが、ウクライナに戦争をしかけて、領土を奪おうとしています。同じように、アッ

シリア帝国は、イスラエルの地を奪っていき、人々はまさに、暗黒の中で、大いなる光を求

めていました。

大いなる光とは、人間の力では実現しない、希望と命と喜びのことです。大いなる光は、

創造主なる神様による救いによってもたらされます。そしてその救いとは、救い主が誕生す

ることでした。

主は、ダビデ王の末から生まれると預言されていました。救い主の誕生の為に、ご聖

霊が臨んで、マリアさんのお腹に宿りますが、マリアさんは、ダビデ王の子孫の一人でした。また育ての親となるヨセフさんも、ダビデ王の子孫でした。まさに、ベツレヘムで誕生されることも、ダビデ王の末から、救い主が誕生することも、神様の言葉、預言の言葉通りに実現しました。

救い主の誕生にあたって、神の国の権威と力。また人を救い出す権威と力。そして闇から

光に変える権威と力は、すべて神の御子にして、救い主なるイエス様に与えられていました。その名が、四つの内容になっています。「驚くべき指導者、力ある神、永遠の父、平和の君」と唱えられています。

第一に、驚くべき指導者とは、永遠の神の国を治める指導者・リーダーだということです。地上の国は、どんなに栄えても、やがて失われてゆきます。北イスラエルを滅ぼしたアッシ

リア帝国も、ユダヤの国を滅ぼしたバビロン帝国も、バビロン帝国を滅ぼしたペルシャ帝国

も、滅んで行きました。さらにその後のギリシアも、またこれを滅ぼしたローマも、さらに

イスラエルを奴隷としていたエジプトも、今は敗北して、小さな国の一つとなっています。

けれど神の国は、さらに大きくなり、永遠に続き、滅ぼされることも、なくなることもあ

りません。神の御子であり救い主なるイエス様は、神の国を、永遠に治められます。

第二に、力ある神です。人間なら、いつか死にます。また力にも限りがあります。しかし

神の御子イエス様は、天と地を造られ、全宇宙と私達人間を造られた、力ある神様です。万

物は御子において造られました。新約聖書コロサイの信徒への手紙1章16節「天にあるも

のも地にあるものも、見えるものも見えないものも、王座も主権も、支配も権威も、万物は

御子において造られたからです。つまり、万物は御子によって、御子のために造られました。」

第三に、永遠の父と呼ばれています。赤ん坊が生まれた時に、その子は、乳児、子どもと

呼ばれても、父親とは言われないでしょう。しかしイエス様は、生まれた時から、永遠の父

と呼ばれます。それは永遠に、人類を、思いやる、親のような存在だということです。

皆さんの中で、もう父親がいません。あるいは母親がいませんと言われる方も、おられる

でしょう。しかしイエス様は、「永遠の父」として、どんな時にも、共にいてくださり、永

遠に、親のように、深く憐れんでくださり、大切にしてくださいます。

第四に、平和の君と唱えられます。平和とは、四つの平和があります。神様との平和、自

分自身との平和、人との平和、そして自然界との平和です。神様との平和がなければ、私た

ちの魂は、地獄で滅んでしまいます。また自分自身との平和がなければ、私たちは自分が嫌

いで、生きて行けません。さらに、人との平和がなければ、争い戦争となり、悲惨な状況と

なります。そして自然との平和がなければ、災害や飢えで死んでゆきます。

神の御子であり救い主なるイエス様は、この四つの平和を私たちに与える為に、この地上

に来られました。この平和を与える為に、イエス様御自身が、私たちの抱える罪と死と悪魔

に打ち勝つために、御自身を捧げられ、十字架で身代わりの死を遂げ、そして復活されまし

た。

この神の御子にして救い主なるイエス様によって、神様との平和、自分自身との平和、人

との平和、造られた世界との平和が与えられます。


大いなる光は、神様による救いであり、その救いは、救い主なるイエス様の誕生によりま

す。このイエス様を信じて、心の中に迎え入れて、救いと平和をあなたも頂きませんか。

イザヤ書9章5節「ひとりのみどりごがわたしたちのために生まれた。ひとりの男の子が

わたしたちに与えられた。権威が彼の肩にある。その名は、『驚くべき指導者、力ある神、

永遠の父、平和の君』と唱えられる。」

お祈り致します。




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