2022.12.25 クリスマス親子 NGWヨハネに よる 福音書 1 章 12 節

「しかし、言は、自分を受け入れた人、

その名を信じる人々には神の子となる資格を与えた。 」

『信じ る 者を 神の 子 と する ために お生まれに なっ た イエス様 』

牧師 松矢 龍造

起 クリスマスおめでとうございます。さて皆さんは、神の子でしょうか。もちろん、すべての人は、最初は人間の子どもです。それが、同時に「神の子」とされるとしたら、どんな恵みを受けるのでしょうか。さらに神の子とされるためには、どうすればよいのでしょうか。 神の御子イエス様には、父なる神様の独り子として、神の「子・ヒュイオス」という原文のギリシア語の言葉が使われています。イエス様は、本質において、はじめから神の御子です。それに対して人間が、神の「子・テクノン」となって別の言葉となっています。私たちに人間は、神様の恵みによって、神の子となる資格と身分が、生まれた後に与えられます。承 今日のヨハネによる福音書では、この世に生まれてくださった神の御子イエス様が、「言」と言われています。原文は「ロゴス」ですが、宇宙万物を創造され、治めておられるお方であるという意味です。さらにイエス様が言葉と言われているのは、父なる神様の本質と、人間が罪のない状態とはどういう生活をするのか、これらを伝えるお方なので「言」とも言われています。 この「言」なる神の御子イエス様を、心の中に受け入れ、信じるなら、神の子となる資格が与えられると約束されています。それでは、そもそも私たち人間が、神の子とされるなら、どんな恵みに預かるのでしょうか。 転 第一に、神様の御霊に導かれて、神の子とされ、天の父なる神様に向かって、「天の父なる神様」と信頼を込めて祈れる人とされます。ローマの信徒への手紙 8 章 14 節 15 節「神の霊によって導かれる者は皆、神の子なのです。あなたがたは、人を奴隷として再び恐れに陥れる霊ではなく、神の子とする霊を受けたのです。この霊によってわたしたちは、『アッバ、父よ』と呼ぶのです。」 私たちが、幼い時、信頼して、父親のことを「お父さん」あるいは「おとうちゃん」。英語圏では「ダディ」「パパ」と信頼して、呼びかけます。神の子とされるなら、いつでも、どんな時でも、天の父なる神様に「アバ・父よ」と呼びかけ、信頼して祈る人となれます。ならば、神様は、どんな時にも、平安と導きを、私たちにくださいます。 第二に、神様の御前で、霊的に純真で傷のない者とされます。フィリピの信徒への手紙 2 章 5 節「そうすれば、とがめられるところのない清い者となり、よこしまな曲がった時代の中で、非のうちどころのない神の子として、世にあって星のように輝き。」

主イエス様が、十字架で、私たちの罪の身代わりとなって死んでくださり、三日後に復活してくださいました。ですから、神の子とされた者たちは、霊的に、神様から、とがめられることもなく、清い者とされます。そして霊的に非のうちどころのない神の子として、世にあって、星のように輝く存在として、悔い改めつつ、造り変えられ続けていきます。

第三に、神の子とされると、永遠の命が与えられ、復活に預かる者とされます。ヨハネの手紙一 5 章 13 節「神の子の名を信じているあなたがたに、これらのことを書き送るのは、永遠の命を得ていることを悟らせたいからです。」

もう一つルカによる福音書 20 章 36 節「この人たちは、もはや死ぬことがない。天使に等しい者であり、復活にあずかる者として、神の子だからである。」

神の子とされるなら、永遠の命が与えられ、肉体の死の後、復活して、地獄ではなく、天の御国に入れていただけます。

第四に、神の子とされるなら、平和を作る人とされます。マタイによる福音書 5 章 9 節

「平和を実現する人々は、幸いである、その人たちは神の子と呼ばれる。」かつて日本のクリスチャンとして、有名な一人内村鑑三という方がおられました。この方が次のよう言われています。

「クリスマスは、神様の愛を実行する記念日です。善くこの日を守ろうと欲する人は、神様に倣い、愛を実行しないわけにはいきません。」

神の子とされたなら、周りの人と、出来るだけ平和に過ごし、愛を分かち合います。また相手の存在をあるがままで、そのままで受け入れます。さらに愛をもって、忍びながら、真理を語ります。そして相手の成長のために仕えます。

結

最後に、イエス様を、神の御子と信じる者が、神の子とされる資格を得ます。イエス様を、神の御子と信じて告白するなら、父なる神様が、その人の内におられ、その人も、父なる神様の内にいることができます。

ヨハネの手紙一 4 章 15 節「イエスが神の子であることを公に言い表す人はだれでも、神がその人の内にとどまってくださり、その人も神の内にとどまります。」

この後の第二礼拝で、主イエス様を神の御子と信じて、洗礼を受けて、「神の子」される人が誕生します。まだ、イエス様を神の御子と信じると、公に告白されていない方々は、是非、神の御子イエス様を、心の中に迎え入れて、信じると告白して、「神の子」とされてゆきませんか。

またすでに、「神の子」とされている方々は、日々、父なる神様と祈り交わり、清く変えられ続け、平和を作り、主イエス様の十字架の愛と、復活を、証ししてゆきませんか。

お祈り致します。