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2022.6.26 NGW 使徒言行録 8 章 4 節『迫害によって拡大する福音』

  • 執筆者の写真: CPC K
    CPC K
  • 2022年6月27日
  • 読了時間: 6分

「さて、散って行った人々は、福音を告げ知らせながら巡り歩いた。 」


牧師 松矢 龍造


皆さんは、イエス様を信じていることによって、いじめられたり、苦しめられたり、しいたげられたり、プレッシャー・圧力をかけられたことがありますか。宗教、政治、人種が理由で、苦しみを受けることを、迫害といいます。迫害を受けて、いじめられること は、うれしくないし、喜ばしいとも思えません。 しかしその迫害を受けることを通して、イエスの福音がさらに広められ、拡大してゆきます。現在、最もクリスチャンがいるのは、中国で1億人から、1億 5 千万人のクリスチャンがいると言われています。それはイエス様を信じている人たちが迫害されていて、そのことを通して、キリスト教が広がっています。 創造主にして、救い主なる神様は、全てをプラスに、益に変えてくださる、御摂理の主です。私も最初に、イエス様を信じていることに対して、プレッシャーをかけられたの は、父と母からでした。しかし後に、最初の神学校の卒業式に、父と母と兄姉たちが、お祝いに来てくれました。そして母は天に召される前に、イエス様を信じ、父は、母と同じキリスト教の墓所に入ることを希望してくれました。 ご聖霊なる神様が、弟子たちに下り、多くのエルサレムにいる人々が、イエス様を信じる奇跡が興りました。するとユダヤ教当局は、エルサレムのいるクリスチャンと教会に対して大きな迫害をもって、苦しめ始めました。すると多くのクリスチャンたちが、エルサレムから東西南北に散らされてゆきました。 その結果、散らされた人々は、その行き先々で、イエス様の福音を証ししまた。エルサレムばかりでなく、ユダヤとサマリア、そして地の果てに向かって、イエス様の福音が、広げられて行きました。まさに神様は、全てのことを万事プラス・益としてくださるお方です。 初代教会最初に迫害を受けて、殉教の死を遂げたのは、執事であった、ステパノという信徒でした。イエス様を信じていた人たちは、大変悲しみました。しかしこれを機会に、ついにイエス様の福音は、ユダヤの境を越えて、世界中に広げられてゆきました。使徒たちは、エルサレムの教会を守る為に、エルサレムに留まりました。 散らされたクリスチャンの中に、執事のフィリポという人が、サマリアの町に下って、人々のイエス様のことを宣べ伝えました。人々は、ご聖霊なる神様が、フィリポと共にいて、イエス様のことを語る時に、しるしや奇跡を起こして下さって、こぞってフィリポさんの話に聞き入りました。


フィリポさんが祈ると、神様は、汚れた霊である悪霊に取りつかれている人たちから、悪い霊を追い出されました。また病人や足が不自由な人たちが癒されました。そして多くの人達がイエス様を信じました。 その中に、魔術を行っていたシモンという人がいました。当時、魔術師といわれる人 は、魔術で死者の霊を呼び出したり、占いをしていたりしていました。そして人々を驚かせたり、人気をとったりして、自分自身を偉大な者と称して、人々からの名誉を勝ち取る人でした。 シモン自身も、イエス様のことを信じて、洗礼を受けました。そしてフィリポさんの後を、シモンさんは、つき従ってゆき、素晴らしい、しるしと奇跡が行われるのを見て驚いていました。 エルサレムにいた使徒たちは、サマリア人という異邦人が、神様の言葉を信じて、イエス様を受け入れたことを聞きました。すると使徒であったペトロさんとヨハネさんをサマリアに遣わしました。サマリアの人々が、本当にクリスチャンになったかどうか、調べる為でした。 ペトロさんとヨハネさんが、サマリアに行きますと、本当にサマリアの人々が、イエス様を信じているのを見ました。そしてその人達が、ご聖霊を受けることが出来るように祈りました。ペトロさんとヨハネさんが、信じた人々の上に手を置くと、信じた人々は、ご聖霊を受けました。 すると元魔術師だったシモンは、使徒たちが、手を置くことで、ご聖霊が与えられるのを見て、お金を持って来て言いました。「わたしが手をおけば、だれでも聖霊が受けられるように、わたしにもその力を授けてください」。 するとペトロさんが言いました。「この金は、お前と一緒に滅びてしまうがよい。神様の賜物を、お金で手にいれられると思っているからだ。お前は、このことに何のかかわりもなければ、権利もない。お前の心が、神様の前に正しくないからだ。この悪事を悔い改め、主に祈れ。 そのような心の思いでも、赦していただけるかもしれないからだ。お前は、腹黒い者であり、悪の縄目に縛られていることが、わたしにはわかっている。」 シモンは答えました。「おっしゃったことが、何一つ、わたしの身に起こらないように、主に祈ってください。」そしてペトロさんとヨハネさんは、主の言葉を力強く証しして語った後、サマリアの多くの村で福音を告げ知らせて、エルサレムに帰ってゆきました。 その後、フィリポさんに、主の天使から御告げありました。「ここをたって、南に向か い、エルサレムからガザに下る道に行け。」フィリポさんは、すぐに出かけてゆきますと、アフリカのエチオピアの女王カンダケの高官で、女王の全財産を管理していたエチオピア人の宦官がいました。エルサレムに礼拝に来て、帰る途中でした。彼は馬車に乗り、預言者イザヤの書を、朗読していました。するとご聖霊が、フィリポさんに「追いかけて、あの馬車と一緒に行け」言われました。 フィリポさんが、このエチオピア人に走り寄ると、預言者イザヤの書を朗読しているのが聞こえてきました。そこで「読んでいることが、お分かりになりますか」と聞きました。するとエチオピアの宦官は、「手引きしてくれる人がなければ、どうして分かかりましょうか」。そしてフィリポさんに、馬車に乗って、そばに座るように頼みました。

エチオピア人の宦官が読んでいた預言者イザヤの書は、イエス様が、私たちの罪の身代わりとなって、十字架にかかってくださるという預言の言葉でした。フィリポさんは、イエス様の福音を語り、「あなたは、イエス様を信じて、洗礼を受けますか」と尋ねると、受け入れたので、洗礼を、この人に授けました。

エチオピアの宦官は、喜びに溢れて旅を続け、本国に帰って、エチオピアで、イエス様の福音を広げたでしょう。一方フィリポさんの方は、全ての町を巡りながら、福音を告げ知らせて、カイザリアまで行きました。

聖書やキリスト教の伝道の本質は、しるしや奇跡自体ではなく、神の国とイエス・キリストの御名が本質です。そして人の栄誉でなく、神様の栄光と支配が最も大切です。御聖霊なる神様は、人々を、常に神様の御もとにおらせる力を与えてくださいます。

御聖霊が共にいて下さるので、迫害は、かえって福音が広がる助けとなります。神様は、クリスチャンの苦しみから、大きな良い結果をもたらされます。迫害を受けて、苦しい状態になって、不平を言いたくなるかもしれません。しかし、立ち止まって、神様が、あたなに、特別な仕事や役割を用意してくださっていないか、どうか尋ねてみませんか。迫害する人たちの為にも、私たちは、家族や学校、職場や地域に遣わされています。そこにいる人々に、キリストを証しする為に、私たちは、それぞれのところに置かれていま す。ご聖霊なる神様の力を祈り求めて、その力を頂いて、キリストを証ししてゆきませんか。

お祈り致します。

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