2022.8.28コリントの信徒への手紙一 15 章 58 節『伝道者を助け忠実に奉仕をする』
- CPC K
- 2022年8月31日
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「わたしの愛する兄弟たち、こういうわけですから、動かされないようにしっかり立ち、主の業に常に励みなさい。主に結ばれているならば自分たちの苦労が決して無駄にならないことを、あなたがたは知っているはずです。」
松矢 龍造 牧師
起
神様の働きは、一人の人だけで進むのではありません。イエス様を信じる全ての人が、ご聖霊の力を頂いて、進められてゆきます。イエス様ことが、ここ日本に伝えられる為には、ある人は祈り続けてくださいました。また伝道や宣教に来る人々の為に、献金を捧げる人たちがいました。そして直接イエス様のことを伝える伝道者や宣教者として、自分自身を捧げる人たちがいました。
私は、日本の国の人達の為に、おもに仕える牧師として召し出されました。しかし日本ではない、海外に行ってイエス様のことを伝えたいと願い、召し出される人たちもいます。この日本にイエス様のことが伝えられ、日本に教会が建てられる為には、海外から、祈る人たち、また捧げる人たち、そしてイエス様のことを伝え、宣教する人たちがいたから、日本にクリスチャンや教会が存在しています。
承
希望が丘教会が始まって、今年は 61 年目になっています。過去において、アメリカから、フォレスター宣教師、ディル宣教師、スタット宣教師が日本に来られて、それぞれ希望が丘教会の宣教の働きを助けてくださいました。
祈ってくださる人たち、捧げてくださる人たち、奉仕してくださる人たちがいて、主にあって教会が建てられ、宣教が進んでゆきます。どの時代、どの国でも、伝道者を助け、忠実に奉仕する人たちが用いられて、人々が救われ、教会が建てられ、愛の業が進んでゆきます。皆さんは、祈り、捧げ、奉仕するという中で、どのように主から、示されて、励んでいますか。
転
使徒パウロさんは、沢山のクリスチャンと共に、神様のお仕事をしてゆきました。使徒パウロさんを助けた人たちの中に、アクラとプリスキラというご夫妻がいました。このご夫妻は、もともとローマの都で、イエス様を信じて、ローマ教会の一員でした。ところがローマ帝国が、ローマにありました教会を迫害して、クリスチャンたちを追い出したので、アクラとプリスキラの夫婦は、コリントの街に移りました。
そこで使徒パウロ先生と出会いました。それは神様が与えてくださった御摂理による出合いでした。アクラとプリスキラ夫婦は、テントを作る仕事をしていましたが、そこに同じくテントを作りながら、イエス様を宣べ伝えていた使徒パウロ先生と出合となりました。そして使徒パウロ先生の働きを助けました。時に使徒パウロ先生が、迫害され、殺されそうになると、命がけで、パウロ先生を守りました。
その後、パウロ先生が、コリントを出てエフェソの街で伝道すると言うと、同行して、パウロ先生を助けました。その後、さらに使徒パウロ先生は、違うところに宣教に向かい、プリスキラとアキラ夫妻は、エフェソの教会に残って、エフェソの教会を助けました。
そこに今度は、アポロという伝道者がエフェソの街に来ました。アポロさんは、エジプトのアレキサンドリア出身の人で、ユダヤ人たちから旧約聖書を教えられ、ヨハネの悔い改めの洗礼に預かった人でした。
アクラとプリスキラ夫婦は、信徒でしたが、イエス様の福音の正確な理解や、聖書の神学的な知識も豊富でした。アポロさんの話を聞くと、イエス様によって、成就した神様の道を、もっと正確にアポロさんに説明する必要が感じられました。そこでアクラとプリスキラ夫妻は、アポロさんを招いて、正確にイエス様による救いを説明ました。
アポロさんは、ヨハネの洗礼、すなわち悔い改めの洗礼しか知らなかったので、イエス・キリストの御名による洗礼を伝えました。イエス・キリストの御名による洗礼は、人を罪からきよめ、キリストの十字架と復活によって、新しい命に預からせ、救いを得させます。
するとアポロさんは、さらに力強い宣教者となり、エフェソの教会とアポロさんは、コリントのあるアカヤ地方に伝道したいという願いを持っていたので、アポロさんを、コリント教会に推薦しました。するとアポロさんは、コリントで、雄弁なキリスト教の教師として活躍しました。
コリントの街は、ギリシアの政治と商業の中心地であり、ギリシアのアテネをしのぐほどの重要な都市でした。しかし港町で、不正と不品行が横行していました。さらに偶像の神々が多く、特に愛と戦いの女神アフロディナの神殿が、丘の上に建てられているほどでした。
そこで、真の唯一の創造主なる神様と救い主イエス様を伝えて、街から不正と不品行を失 くし、偽物の神様ではなく、唯一本物の神様を信じる教会を建て上げることが必要でした。コリント教会は、使徒パウロさんによって初められ、アポロさんが強めて行きました。し
かしこの二人を助けたのが、アクラとプリスキラの夫婦であり、伝道者を助け、忠実に奉仕する人たちの協力があって、主イエス様の宣教と教会形成が進んで行きました。
結
日本に、聖書の教えが伝えられたのは、16 世紀よりも前と言われています。そしてキリスト教として最初に伝えられたのは、16 世紀にフランシスコ・ザビエルという宣教師が、日本に来た時からでした。当時の日本の人口の 3 パーセントあたる 37 万人ほどの人が、イエス様を信じてキリシタンになったと伝えられています。
教会は、豊臣秀吉や徳川家康から迫害された時代がありました。キリシタンたちは、主イエス・キリストの教えを心の中で受け入れるだけでなく、それを告白し、行う人でした。そして「ここぞという時には、たとえ殉教しても、言葉で言い表し、行いで表す覚悟が大事である」としていました。
長崎には、26 聖人殉教事件が起こりました。大阪と京都で、24 人のキリシタンが迫害を受け捕らえられました。その中に三木パウロというイエズス会の有名な説教者がいました。彼は迫害されて、みせしめの為に十字架につけられました。その十字架の上から説教し、それを 4 千人の人が目撃したと言われます。
見せしめの為に豊臣秀吉は、三木パウロさんを十字架につけましたが、それは逆の結果となりました。キリシタンの信仰の証しが、三木パウロさんによって語られ、キリシタンを励ますものとなりました。その結果、この後もキリシタンによる命がけの伝道が続けられました。
どの時代も、宣教者だけでなく、これを助ける人々の祈りと、捧げ物と、奉仕によって、愛の業や、宣教が進んで行き、教会が建てられて行きます。皆さんも、イエス様を信じ、祈り、捧げ、奉仕をしてゆきませんか。そのことによって、愛と平和、救いと教会の建て上げが進んでゆきます。
お祈りいたします。

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