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  • 執筆者の写真CPC K

2023.1.22NGWエステル 記 4 章 14 節_神様の 召しに応答する信仰

「この時にあたって、あなたが口を閉ざしているなら、ユダヤ人の解放と救済は、他のところから起こり、あなた自身と父の家は滅ぼされるにちがいない。この時のためにこそ、あなたは王妃の位にまで達したのではないか。」


牧師 松矢 龍造


皆さんは、神様から、どのような役割や使命を与えられているでしょうか。まだ大人になってい

ないので、わからないという人もいるでしょう。大人の方々は、教会や家庭、社会や国で、どのような使命や召しが与えられているでしょうか。

創造主なる神様は、必ず、それぞれの働きに召しておられます。子どの時代は、家庭や学校、教会学校やスカウト活動を通して、神様と人から愛され、神様と人を愛するために、学び続けています。大人も、使命を果たす為に、学び続けることが必要です。

私は、牧師でなければ、子ども時代は、大工やパイロット、政治家や学校の教師になりたいと考えていたことを思い出します。しかし 17 歳のクリスマスの時に、イエス様を救い主と信じ、18 歳で洗礼を受けて、牧師になるように召し出されました。そして 40 年間、牧師としてお仕えさせていただいています。

旧約時代に、ユダヤ人の女性でエステルさんという人がいました。このエステルさんは、神様の召しに応えて、ペルシャの王の妻・王妃となり、救い主イエス様の家系となるユダヤ民族を、滅びから救い出す為に用いられました。

それは、私たちもまた、神様からの召しに応答することの模範となっています。イスラエルの王として神様から召し出された、ダビデ王も、主イエス様の使徒として、神様から召し出されたペトロさんも、パウロさんも、私たちの模範です。

エステルさんの時代は、ユダヤ人が、創造主なる神様に背を向けて、偽物の神である偶像を拝み、不正なことや悪しきことをしていました。それで、神様は、懲らしめの為に、バビロン帝国が、イスラエルに攻め入ることを、あえて許されました。そしておもだったユダヤ人たちは、バビロンに捕虜として連れて行かれました。

時が流れ、バビロンからペルシャに国が変わり、5 番目の王であるクセルクセスの時代となりました。当時、ペルシャの国は、アジアのインドから、南アフリカのエチオピアまで、広大な土地を、領土としていました。ある日、クセルクセス王が、国中の高官を集めて、酒宴を開きました。

その酒宴で、エステルさんの前の王妃であったワシュティさんを呼びました。王は、美しい王妃ワシュティさんを、皆に見せるためでした。ところが王妃ワシュティさんは、酔った人たちに前に、見世物になることを拒みました。すると王は、命令に従わない、王妃ワシュティさんを、王妃から退けてしまいました。

そして王様に、ふさわしい王妃を見つけるために、全国から、美しく、心がきれいな人を探しました。候補者が国中から集められ、その中にエステルさんがいました。エステルさんには、もうお父さんと、お母さんがいません。それでユダヤ人で、いとこのモルデカイさんが、エステルさんを育てていました。

すると不思議にも、エステルさんが、王妃に召し出されました。モルデカイさんは、いとこのエステルさんに、ユダヤ人であることは、言わないように伝えていました。このモルデカイさんが、王宮の門で座っていると、王を殺害しようと計画している人たちがいることを知りました。そしてエステルさんを通して、王様に知らせました。

役人が調べると、王の暗殺を企てていることが分かり、王は助かりました。そのことが、王の前で、宮廷日誌に記入されました。しかし褒美は、忘れられていました。

一方、その頃、王には何人かの大臣がいて、一番力をもっているのが、ハマンという大臣でした。この大臣は、いばっており、自分が道を歩いている時は、自分を神のように拝むように命じていました。ところが、モルデカイさんは、拝むのは、唯一の創造主なる神様だけなので、大臣のハマンを拝みませんでした。

すると大臣のハマンは、逆らうモルデカイに、がまんがならず、モルデカイさんだけでなく、モルデカイさんがユダヤ人だと知るや、ユダヤ人全員を滅ぼすことを計画しました。この大臣のハマンの背後には、サタンがいました。すなわち救い主の家系であるユダヤ人を抹殺して滅ぼしたいと思っている悪魔がハマンの背後にいました。

大臣のハマンは、ユダヤ人を滅ぼすことを、王に許可させるために、策略を練りました。「王様、あなたに逆らう民がいます。もしその民族を滅ぼしたら、王様にもとに、沢山の金銀が納められることになります。」王はよく考えもせず、許可を出してしまいます。

するとハマンさんは、ユダヤ人を滅ぼす日を決めようと、くじを引きました。ハマンは、自分が主なる神様の手の中にあることなど、知るよしもありませんでした。ハマン自身が、くじを引いて、ユダヤ人の殺害日を決めたと思っていました。しかしその日は、自分が殺される日となるとは、夢にも思いませんでした。

困ったのは、ユダヤ人です。大臣のハマンが、王の許可を得て、ユダヤ人全員を滅ぼすことになったと、全国に知らせが伝えられたからです。神様は、この困難を通して、創造主なる神様のもとに、ユダヤ人が、悔い改めて、立ち返る機会を与えられたのでしょう。

モルデカイさんは、王妃となっているエステルさんに、ユダヤ人を滅ぼさないように、王に嘆願することを求めました。そして「他のユダヤ人は、どうであれ、自分は王宮にいて、無事だと考えてはいけない。

この時にあたって、あなたが、口を閉ざしているなら、ユダヤ人の解放と救いは、他のところから起こります。あなた自身と、父の家の人たちは、滅ぼされるにちがいない。この時のためにこそ、あなたは王妃に召されたのではないか。」

この時、王様は、前の暗殺計画のことから、王に呼ばれないのに、王に近づく者は、殺すと決めていました。ですから、しばらく王様から呼ばれていないエステルが、近づき、王の許可がその時なかったら、殺される危険がありました。そこで、エステルさんは、モルデカイさんを通して、ユダヤ人たちに頼みました。

「三日三晩、断食して、王にとりなす私の為に祈ってください。私もおともの者たちも、同じように断食します。私は王のもとにまいります。この為に死ななければならないのでしたら、死ぬ覚悟でおります。」

モルデカイさんは、すべてエステルさんに頼まれたとおりにしました。そして神様は、この断食と祈りに応えて、エステルさんとユダヤ人たちを救い出し、救い主イエス様に向かう家系を守られます。

前の王妃が、王の怒りをかい、退けられたこと。いとこのモルデカイさんにエステルさんが育てられたこと。エステルさんが、美しく、王妃となったこと。モルデカイさんが、王の暗殺を防いだこと。ハマンがユダヤ人を滅ぼそうとしたこと。エステルさんとユダヤ人が断食して祈ったこと。これら全てが、神様のご摂理によって用いられ、ユダヤ人を永遠の滅びから救い出す為に用いられました。

神様は、神様を愛する者たちと共に働いて、万事を益としてくださいます。祈るときには、すべてが、神様にかかっているかのように祈りましょう。そして行動する時には、すべてが私たちに、かかっているかのように、行動しましょう。

主イエス様は、私たちを救い出す為に、十字架で死ぬことをよしとされました。その愛と犠牲に応えて、私たちも、エステルさんのように、自分が助かればよいと考えるのではないように決断します。

さらに祈り、ご聖霊の力をいただいて、エステルさんのように、死ななければならないなら、死にますと覚悟します。そして神様が、みなさんに望んでいることを実行してゆきませんか。あとの結果は、神様に委ねしましょう。お祈り致します。

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