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2023.3.1 箴言 8 章 1~36 節 「天と地が創造される前に造られた知恵」

  • 執筆者の写真: CPC K
    CPC K
  • 2023年3月11日
  • 読了時間: 8分

牧師 松矢龍造

創造主なる神様は、天と地、世界と宇宙を創造される際に、知恵を持って創造されました。また

今日の御言葉では、知恵が擬人化されて表現されています。それ故に、神様と知恵とは、創造の初めから共にいたと言われています。

このことは、今日の箴言の御言葉では、22~26 節の中に、その考えが見られます。「主は、その道の初めにわたしを造られた。いにしえの御業になお、先立って。永遠の昔、わたしは祝別されていた。太初、大地に先立って。わたしは生み出されていた。深淵も水のみなぎる源も、まだ存在しないとき。山々の基も据えられてはおらず、丘もなかったが、わたしは生み出されていた。大地も野も、地上の最初の塵も、まだ造られていなかった。」

また知恵が、倫理や道徳的なことで言われる時は、知恵とは、何が真実で正しく、偽りがなく、公正であるかを判断する力と知識と言われます。

知恵は、擬人化されて、神様と共にいると表現されていますが、神様とは違う存在です。しかし創造の時に、神様と共にいたと言われることは、父なる神様の御子キリストの理解に影響を与えたと言われます。すなちわ、父なる神様の御子キリストは、創造の時に、父なる神様と共にいて、万物を創造されていったということです。

ヨハネによる福音書 1 章 1~3 節「初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった。この言は、初めに神と共にあった。万物は言によって成った。成ったもので、言によらずに成ったものは何一つなかった。」

加えて、新約聖書コロサイの信徒への手紙 1 章 16 節 17 節「天にあるものも地にあるものも、見えるものも見えないものも、王座も主権も、支配も権威も、万物は御子において造られたからです。つまり、万物は御子によって、御子のために造られました。御子はすべてのものよりも先におられ、すべてのものは御子によって支えられています。」

今日の御言葉では、先ず知恵の素晴らしさが語られています。1節~3 節「知恵が呼びかけ、英知が声をあげているではないか。高い所に登り、道のほとり、四つ角に立ち

城門の傍ら、町の入り口、城門の通路で呼ばわっている。」

城門とは、町で最も人出が多い所であり、知恵は、その城門で声をあげています。城門では、旅人と商人が行きかい、様々な取引が行われます。また町の行政と司法が行われたりします。そこで、大切なことは、知恵に基づいた判断です。

神様から出た知恵ある生き方は、公平と真と公正を持って、人と接する生き方を示します。それは、律法が命じる生き方でもあのます。4~9 節「人よ、あなたたちに向かってわたしは呼びかける。人の子らに向かってわたしは声をあげる。浅はかな者は熟慮することを覚え、愚か者は反省することを覚えよ。

聞け、わたしは指導者として語る。わたしは唇を開き、公平について述べ、わたしの口はまことを唱える。わたしの唇は背信を忌むべきこととし、わたしの口の言葉はすべて正しく、よこしまなことも曲がったことも含んでいない。

理解力のある人には、それがすべて正しいと分かる。知識に到達した人には、それがすべてまっすぐであると分かる。」

加えて、知恵の価値は、金銀や真珠や財宝よりも勝ると言われています。10 節 11 節「銀よりもむしろ、わたしの諭しを受け入れ、精選された金よりも、知識を受け入れよ。知恵は真珠にまさり、どのような財宝も比べることはできない。」知恵を得ることは、貴金属を得るよりも勝り、尊いと言うことです。

続いて、知恵文学である箴言が何度も伝えており、この一巻が教える最大主要な教訓は、「主を恐れ敬うことである」と出てきます。12 節 13 節「わたしは知恵。熟慮と共に住まい、知識と慎重さを備えている。主を畏れることは、悪を憎むこと。傲慢、驕り、悪の道、暴言をはく口を、わたしは憎む。」

主を恐れ敬うことは、罪を憎むことに繋がっています。悪を行うことは、神様に対する反逆です。また悪魔に忠義を立てることでもあります。さらに悪を行うことは、罪の業を招くことであり、身の破滅に至る道となります。行きつく所は、永遠の滅亡です。ですから、神様を恐れ敬うほどに、悪を憎むようになります。神様への愛と、罪への愛は、共存出来ません。

加えて、隠れた罪を持つということは、あなたが、あなたの内部にある悪を、大目に見ていることを意味します。罪ときよく、たもとを分かち、あなた自身を、神様に完全に捧げることが、主を恐れ敬う道です。

さらに神様からの知恵は、指導者が正しく治め、慈善と正義の道を歩み、富と名誉につながることが展開されています。14~21 節「わたしは勧告し、成功させる。わたしは見分ける力であり、威力をもつ。わたしによって王は君臨し、支配者は正しい掟を定める。君侯、自由人、正しい裁きを行う人は皆、わたしによって治める。

わたしを愛する人をわたしも愛し、わたしを捜し求める人はわたしを見いだす。わたしのもとには富と名誉があり、すぐれた財産と慈善もある。わたしの与える実りは、どのような金、純金にもまさり、わたしのもたらす収穫は、精選された銀にまさる。慈善の道をわたしは歩き、正義の道をわたしは進む。わたしを愛する人は嗣業を得る。わたしは彼らの倉を満たす。」

続いて、カナンの宗教では、海は混沌と無秩序の力とされていました。創造主なる神様は、知恵に基づき、海との境界線を定めることによって、海を支配したとされます。箴言 27~29 節「わしはそこにいた、主が天をその位置に備え、深淵の面に輪を描いて境界とされたとき、主が上から雲に力をもたせ、深淵の源に勢いを与えられたとき、この原始の海に境界を定め、水が岸を越えないようにし、大地の基を定められたとき。」

さらに続いて、知恵は、「巧みな者」あるいは、「主を楽しませる者」と言われています。30 節31 節「御もとにあって、わたしは巧みな者となり、日々、主を楽しませる者となって、絶えず主の御前で楽を奏し、主の造られたこの地上の人々と共に楽を奏し、人の子らと共に楽しむ。」

「巧みな者」とは、知恵は、名匠や建築士として、神様の力強い協力者として、天地創造に携わった存在です。また知恵は、「楽しませる者」であり、乳児や幼児のように、創造の業、被造物世界となり、神様にとって喜びと楽しみなる存在だということです。

加えて、この知恵を見失い、憎む者は、魂を損ない、死を愛する者となります。32~36 節「さて、子らよ、わたしに聞き従え。わたしの道を守る者は、いかに幸いなことか。

諭しに聞き従って知恵を得よ。なおざりにしてはならない。

わたしに聞き従う者、日々、わたしの扉をうかがい、戸口の柱を見守る者は、いかに幸いなことか。わたしを見いだす者は命を見いだし、主に喜び迎えていただくことができる。わたしを見失う者は魂をそこなう。わたしを憎む者は死を愛する者。」

知恵の家には、幸いと祝福と命がありますが、これに対して、知恵を失う家は、死へと下ります。キリストの中に知恵と知識が満ちています。キリストと知恵は、似ています。キリストを得ることは、幸いと祝福ですが、キリストを失うことは、死と滅びへと向かうことです。神様からの知恵を大切にすることは、キリストを大切にすることと結びつきます。人は、イエス・キリストを知ることが、人生で最も大切なことです。そしてキリストを知る時、何を第一にして、何を第二にして行くべかが分かります。キリストを知ることは、あらゆる信仰と生活の土台であり基盤となります。

神様を恐れ敬うことは、知恵と密接な関係があります。知恵ある人は、神様を拝み、恐れ敬い、律法に従って生きます。けれど、肉の力では、願っても、従えません。父なる神様の憐れみと、御子キリストの救いと、ご聖霊の助けが、誰でも必要です。

最後に、ジャン・チャンスという方の「神様を最優先にしなさい」という内容を受け留めます。

「世界的に有名なデンゼル・ワシントンという俳優がいます。1954 年生まれの彼は、出演した映画だけでも、数十編に上り、アカデミー賞を二度も受賞しました。しかし、最初から、彼の人生がはれやかだったわけではありません。

彼の人生は、神様と出会った後、驚くほど変わりました。2015 年、デンゼル・ワシントンは、ニューオリンズにあるディラード大学の卒業式でスピーチをすることになりました。そのタイトルは『神様を最優先にする』でした。そのスピーチの中に次のような内容がありました。『皆さんが、私に関して知っているすべてのこと、私が成し遂げた全てのことは、神様の恵みによって与えられプレゼントです。私は、ずっと神様の守りと導きを受け、今も神様の助けを受け続けています。私は、いつも信仰的に歩んできたわけではありません。それでも、神様はいつも私と共に歩んでくださいました。

ですから、皆さんも、何をするにも、神様と共にするように心がけてください。』クリスチャンの中に、神様を愛さない人はいないでしょう。私たちが点検すべき大切なことは、神様を何よりも、誰よりも愛しているかということです。ほかの何よりも、神様を最優先にする人に、神様は大きな恵みを施してくださるでしょう。」

神様に愛されている皆さん、知恵の本質は、主なる神様を恐れ敬い、最優先にすることです。そこに正しさと慈善、命と祝福があります。私たちは、何よりも、誰よりも、神様を愛し、主を恐れ敬い、最優先にしてゆきませんか。お祈り致します。


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